パニック障害と脳内神経伝達物質

日本でも10年ほど前から聞くようになったパニック障害という病気。それ以前は、不安神経障害などと同じ病気と判断されていたので、パニック障害という病気自体、研究が進められてきたのも最近です。

精神的な病気という事で、特別な病気に感じるかもしれませんが、100人中3人がなるといわれているほどいつ誰にでも起こりうる身近な病気です。

パニック障害の症状は人によって様々ですが、主に脈拍が異常に早くなったり、動悸がする、息苦しさを感じる、震え、不安感などが挙げられます。

強い恐怖に襲われ「死んでしまうのでは」と思う事をパニック発作と呼びます。初めて経験する人は、救急車を呼んでしまうほど深刻な症状に思えるのですが、特に異常が見当たらない事がほとんどです。

短ければ10分程度、長くても1時間で症状は治まり、救急車で病院に着いた頃には症状が治まっているという事もよくある話です。

内臓などの異常はない

心臓に異常があるのではないかと思う人も多いですが、パニック発作自体、精神的なものからきているので内蔵に異常は見られません

まだはっきりと分かりませんが、パニック障害は脳内神経伝達物質の危険な時に知らせてくれるノルアドレナリンと不安を抑える働きがあると言われている物質のセロトニンのバランスが崩れる事から起こるのではないかと言われています。

そのため、ノルアドレナリンとセロトニンのバランスを整える薬を処方されるのが一般的です。パニック障害自体、まだはっきりとした原因が解明されていない病気で、今現在も研究が続けられている状態なのです。

 

 

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