パニック障害になる人は食生活に気を付けなければいけません。パニック障害という病気と食事には何の繋がりがあるのか理解出来ない人もいるでしょう。でも、パニック障害と食生活は大きな繋がりがあるのです。
この病気は、血糖値を安定させる事が大切なので、基本的な事は、単糖類を摂取せず多糖類を摂取する事がポイントです。単糖類とはそれ以上加水分解されない糖類のことを指します。
ジャンクフードや甘いものはつい食べてしまいがちですが、単糖類が多く含まれているいるので、出来るだけ控えましょう。
多糖類は単糖類の数百~数千で構成されていて、単糖類に比べ血糖値の上昇が緩やかで、主にご飯やパンのような穀物に多く含まれています。
パニック障害にはトリプルファンと呼ばれるアミノ酸が多く含まれている食物が良いと言われています。
多糖類の食品
代表されるのが、チーズや大豆などです。トリプルファンは、感情を安定させる脳内神経伝達物質のセロトニンに体内で変化してくれます。
ビタミンBの不足により不安感を感じる事もあるので、豚肉やうなぎ、レバーなどを積極的に食べましょう。
ビタミンBのナイヤシンアミドは不安や興奮を抑える働きがあり、同じ成分が薬にも使用されています。ビタミンB不足には注意しマグネシウムなどと一緒に摂取し脳内のセロトニンを作っていきましょう。
カフェインやアルコールは、パニック障害を引き起こす危険性があります。極力摂取は控えて下さい。栄養が偏るのもパニック障害には良くないので、バランスの摂れた食事を心掛ける事が必要です。
パニック障害と自律神経失調症との関係と完治
パニック障害は最近とても増えてきたと言われていますが、その原因ははっきりしていませんが、ストレスと関係があると言われています。
自律神経失調症の一種にパニック障害を分類している人もいますが、実は違った疾患なのです。
しかしパニック障害と自律神経失調症が併発していることが多く、深い関連のある疾患同士であることは確かと言えるでしょう。
大体自律神経失調症とは自律神経のバランスが乱れてしまうことによって、体の調整が保てなくなります。例えば、汗をかくと体温を下げて体温調整をするようになっています。
体の水分が不足すれば喉が渇いたと感じます。心臓の拍動の調整もするでしょう。目が乾燥しないように瞬きをするのもすべて自律神経がかかわっています。
そのため自律神経が乱れると、体の調整ができなくなるわけです。パニック障害も急に不安や恐怖に陥る感情を抑えることができなかったり、それによって心臓がパクパクしてしまったり、その拍動を止めることができなかったりするわけです。
結局パニック障害には自律神経のバランスの乱れも大きく関係しているわけです。まったくイコールではないものの、自律神経のバランスが取れればパニック障害も起らなくなるとも言われているのです。
この二つはとても関係あるものであって、別々に考えずに同時に改善することが完治への早道のようです。
パニック障害でなかなか治療の効果が出ないという人は、自律神経のバランスを取ることをしっかりやってみると治療の進展が見られる可能性があるとも言われています。
そのためストレスをためないだけでなく、食事療法や漢方薬の投与なども試してみるのもおすすめです。食事療法は特に難しいことはありません。
白砂糖、炭水化物を極力減らし、ジャンクフード、インスタントフードなども極力減らします。そして甘いものを極力我慢してみましょう。
もし甘いものが食べたいときにはフルーツで我慢します。どうしてもストレスが溜まってしまうときには、黒蜜を掛けた寒天を食べる程度にしましょう。